三鷹の名店が、アニメの聖地で再始動。その名も『麺亭 英(はなぶさ)』――1600円が“安い”と感じる圧倒的引力。
2025年7月22日オープン。三鷹で絶大な人気を誇った「ラーメン 健やか」の店主が、その地位を退き、ゼロからスタートさせた新店、それが大泉学園の『麺亭 英』。
大泉学園駅から東映アニメーションスタジオ方面へ徒歩12分、オーラを感じる外観。そして店内は洗練されたコンクリート打ちっぱなしの空間。
一歩足を踏み入れれば、そこはラーメン店というより「割烹」の趣。広々とした贅沢な空間の奥には、専用の製麺室、自動鰹節削り機、そして存在感を放つ吊るし焼きの焼豚釜。食べる前から「ここは間違いない」と確信させるオーラに満ちています。
主なメニューは、つけ麺1600円、特製つけ麺2000円、らあめん(醤油・塩)1600円、特製らあめん2000円、他。
途中、私に気が付いたようで「何軒目ですか?」と。確かにこの時間に食べに来たということは2軒目か3軒目と思われたのかもしれない。「2軒目です。すみません。」謝る必要はないのだが、1軒目ではないことに申し訳なく思う。
まずは「塩らあめん(1600円)」。
運ばれてきた瞬間、その美しさに息を呑みます。整然と流れる麺線、片側に寄せられた具材の余白の美。スープは黄金色を超え、出汁の濃密さを物語る深い琥珀色を湛えています。
スープ: 幾重にも重なる重厚な旨味。
麺: 自家製細麺。前店も素晴らしかったが、さらに磨きがかかった喉越しと風味に脱帽。
アクセント: スライスライムとドライトマト。この独創的な酸味と凝縮された旨味が、最後の一滴まで飽きさせません。
ここまで来たし、このおいしさなら、とつけ麺も連食。
店主との会話の流れで、少しアレンジしたつけ麺にしていただいた。
「連食の方も多いので、他の方にもやってることですから、気にせず楽しんでください」という店主の心遣いにより、自慢のワンタンを添えて提供していただきました。
登場した「つけ麺」は、まさに芸術品。
花弁のように広がる大皿に横たわるのは、たっぷりの昆布水を纏った中細ストレート麺。
まずはそのまま、昆布水の旨味だけで。
次に、縁に添えられた「藻塩」を付けて。
そして、清湯醤油のつけ汁へ。
正直、昆布水つけ麺には好みが分かれるものも多いですが、ここの一杯は別格。麺と汁が合体した瞬間の旨味の相乗効果は、まさにここまで足を運ばせる「引力」そのもの。別皿の3種のチャーシュー、そして店主渾身のワンタン。1600円という価格設定を「むしろ安い」とすら思わせてしまう圧倒的な満足感がありました。
総評:2025〜2026の新店ランキングの上位有力候補
駅からの距離、立地の厳しさを、その「クオリティ」でねじ伏せる実力店。
最後は麺皿に残った昆布水をつけ汁に注ぎ、一滴残らず完食・完飲。
「わざわざこの一杯のために電車とバスを乗り継ぐ」。そんな贅沢な体験をさせてくれる、間違いなく今年度注目の一軒になるでしょう。
蛇足:私は行きは石神井公園駅からバス。帰りは中目黒に行きたかったので検索してみるとなんとバスを使って和光市駅経由。これは予想外だったが副都心線利用で楽に早く移動できた。












